【就活】知られざる優良企業の探し方【厳選サイト2つ】

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【就活】知られざる優良企業の探し方【厳選サイト2つ】

就活やインターンシップで企業を探すとき、就活生の多くが、名の知れた有名企業に目が行きます。そして、なんとなく知っている企業に応募しています。

皆さんも、そんな風に「なんとなく」企業を探して応募していませんか? その結果、書類審査すらも通過できないなんてことになっていませんか?

こうした企業には、有名であるがゆえに募集定員の何百倍もの応募が殺到します。この難関に挑戦するのもいいのですが、無駄に消耗するような気がします。私は毎年そうした就活生を見てきているので、皆さんには無駄に消耗して欲しくないと願っています。

このような有名企業の他に、世間では名前をあまり知られていないけれど、実は「優良企業」というのも結構あるんですよ。こうした会社は、一見すると地味ですが、世界的に高いシェアを誇っていたり等、会社としての底力を秘めていることが多いです。そんな会社を知りたくないですか?

この記事では、そうした「知られざる優良企業」が探せる情報源について、厳選して2つのサイトをお伝えします。では早速、見ていきましょう。

知られざる優良企業の探し方【厳選サイト2つ】

結論から、この記事でオススメしたい厳選サイトはこの2つです。

投資家向け情報・Ullet(ユーレット)

経済産業省・グローバルニッチトップ企業100選

ところで、この記事を書いている私sue3は、就活支援のプロです。年間延700人~1000人の就活生や若者の就活相談にのり、就活講義や企業研修の講師もしています。

就活生側と企業側の両方の視点を持っていますので、就活生のみなさんに実践的かつ有益な情報が提供できると思います。

この記事は、実際に私が就活生に教えている「優良中企業の探し方」についてまとめました。これ以外にもたくさんの情報源があるのですが、今回は2つのサイトに厳選して紹介します。

言葉の定義:中小企業とは?

本題に入る前に、大企業や中小企業という言葉ですが、皆さんはその定義を知っていますか? この言葉は、日本政府(中小企業庁)により次のように定義されています。

就活では、言葉の定義もざっくりでいいので知っておくと便利です。GDやGWでの発言で、根拠が明確なネタとして使えることもあるからです。

上表からわかるように、業種により数値が異なりますが、この定義によると従業員数が100人~300人規模でも、中小企業に分類されていることが分かります。中小企業と一口に言っても、思ってた以上に規模的に大きくありませんか?

ちなみに、日本には約386万社の会社があります(総務省・統計局)。この中で中小企業は99.7%を占めています。よく「日本を支えているのは中小企業だ」と言われていますが、その根拠はこの99.7%という割合にあります。

では本題に戻り、厳選サイト2つの紹介です。

投資家向け情報・Ullet(ユーレット)

経済産業省・グローバルニッチトップ企業100選

Ulletで中規模な優良企業を探そう

Ullet(ユーレット)は、上場企業約3700社の情報が見られる無料サービスです。投資家に向けた情報サイトですが、実は、就活でも使える超おススメサイトです。

ちなみに、上場企業3700社の内訳は次の通りです(2020年5月現在)

・東証1部上場: 2171社
・東証2部上場:  483社
・マザーズ:     322社
・JASDAQ:       703社
・Tokyo Pro Market:34社

このサイトで、全企業の売上ランキング、業種別の売上ランキング、各社の情報等、様々な情報が網羅されています。このサイトを活用すると業界研究や企業比較、企業探しの幅がぐーんと広がりますよ。

ところで、Ulletに掲載されているのは「上場企業」ですので、いわゆる大企業も載っていますが、上場企業の中にも、従業員が数百人、規模的には中小に該当する会社もあるんですよ。今回知って欲しいと思っているのはこれらの会社です。

では、作業に入りましょう。Ulletのトップページの「ランキング」をクリックします。

出てきたページを下にスクロールすると「33業種」の分類が出てきます。下に示す33業種の分類を示します。

次に、この業種の中から、あなたが気になる業種をクリックしてみてください。例として、「化学」をクリックするとこうなります。

化学全体で上場企業は213社あります。ランキング上位企業は、超有名かつ大手企業で、売上高も数千億~数兆円超の大企業です。

ここから少しランクを下げて、売上高が数百億円規模のランキングを下に示します。

これらの中から1社選んで、表中の「社名」をクリックしてみてください。すると、各社ごとの詳細情報のページに飛びます。ここから更に、その会社のサイトにも飛べますので、事業内容や会社概要を見てみましょう。

ここで、1社ずつ見る手間ひまを惜しまないで下さい。日本全体では386万社という気の遠くなるほどの会社があるのです。ここで数十や数百社を調べたとしても大した数ではないですね。ネットサーフィンをすれば数時間で見終わると思います。長い人生、この数時間を惜しまないでください。

Ulletから、各社サイトに訪問し、その会社で何か気になったり惹かれるものが見つかれば、あなたと会社との出会いやきっかけになりますね。

面接で「御社のことは、投資家サイトを調査していたときに知りました」なんて、あなた独自のストーリー展開で話ができるかもしれません。このサイトから、新たな出会いがあることを願っています。

経済産業省・グローバルニッチトップ企業100選

グローバルニッチトップ企業100選(GNT企業100選)は、経済産業省が選出した、文字通り、グローバルにビジネスを展開している100社です。

この中には大企業もありますが、中小企業も多く選ばれています。中小企業であっても、その分野で高い世界的シェアを保有してビジネスを展開しています。就活生が知らないのは勿体ないような、きらりと光る会社がありますよ。

GNT企業100選は平成26年度に選定され、100社の内訳は次の通りです。100社の一覧表はここから見られます。

機械・加工部門:52社
素材・化学部門:20社
電気・電子部門:15社
消費材・その他部門:13社
ネクストGNT部門:7社

GNT企業100選について、どういう企業が選ばれているのか示します。

中堅企業・中小企業
 製品・サービスの10%以上の世界シェアを保有
大企業
 世界市場の規模が100~1000億円程度
 製品・サービスの20%以上の世界シェアを保有

就活生の皆さんにおススメしたい作業は、この100社のサイトを1社1社訪問し、自分自身の目で見ていただきたいのです。自分自身でサイトに感じる何か、惹かれる何か、そこを発掘してみてください。それがあなたの「就活の軸」になるかもしれません。

追加情報ですが、今春、令和版の「新・グローバルニッチトップ企業100選」が発表予定でしたが、新型コロナの影響により延期になりました。コロナ禍が一刻も早く去り、令和版が1日も早く発表されるといいですね。

まとめ

この記事では、世間ではあまり名前を知られていないけれど、「実は優良企業」があるということ、そして、そうした会社の探し方についてお話しました。これらの会社の探し方として、厳選した2つのサイトに絞って解説しました。

投資家向け情報・Ullet(ユーレット)

経済産業省・グローバルニッチトップ企業100選

これらの会社は一見すると地味ですが、世界を相手にビジネスを展開していたり、高いシェアを誇っていたり等、会社としての底力を秘めていることが多いです。今は中小規模でも、10年後、20年後、大企業に躍進しているかもしれませんね。

皆さんが新人として入社し、会社と共に自分も成長していく、そんな未来も素敵ですね。20年後、皆さんが40代になって働き盛りを迎える頃、その会社は世界的な大企業になっているかもしれません。

そんな力を秘めている会社をあなた自身の目で探すつもりで調査してみてください。そうして出会った会社ならば、運命の1社かもれません。志望動機も自然に書けると思います。

今回の記事はここでおしまいです。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました<(_ _)>

初出掲載:2020年5月3日
最終更新:2020年5月3日